現代金継ぎワークショップ、開始。

時代と気持ちをつなぐ


 日本の伝統修復技術である金継ぎを現代的にアレンジした現代金継ぎのワークショップのサービスを開始致します。これは現代金継ぎを通して、ものを大切にする気持ちとものづくりの楽しさを感じ取ってもらいます。また作業に没入し集中する心地よさを感じてもらえることでしょう。さらには、割れたものを再生し、隠すのではなく魅せる日本の美意識や精神性を感じて頂けます。

既存技術の転用


木造船学校当時(店主徳三郎:前列中央)

 まずは、なぜ現代金継ぎワークショップを開始したかの説明が必要でしょう。

 私徳三郎は、かつて国内外にて船大工をしておりました。正確に言えば、学生時代にはセイリング競技とヨットの研究に明け暮れ、卒業後は海外にて木造船製造法を学び、帰国後は木造船のみならずカーボンファイバーを使用した世界大会用のレース艇製造に携わってきました。本当に、寝ても覚めてもヨット作りのことばかり考えていた生活をしていたのです。

 実は、そのころに培った製造技術がこの「現代金継ぎ」に大いに役に立つのです。例えば、接着剤として漆ではなく、二液性のエポキシを使用します。漆は、かぶれることや硬化に時間がかかることなど、職人の技術と知識がないことには非常に扱いが難しい素材です。その点、エポキシは作業性に優れ、木造船製作においてよく使用されます。また、パテを使った作業も同様修復技術には必要です。さらには、道具を上手に使えるかも作業をする上で重要な技術です。安全に適切に道具を使う技術を私自身が持ち合わせていたことも、この現代金継ぎを開始した大きな要因の一つです。

クリエイターとの出会いとサポート


KRAFKAメンバー(左から3番目がコバヤシタカシ氏、右から2番目が店主)

もう一つ大きな要因といえば、関西で活動するクリエイターをサポートするCREA/Me 代表、ジュエリー作家のコバヤシタカシ氏のサポートがあったことでしょう。職人をカッコよく見せるための活動「KRAFKA」のメンバーの1人でもあり、また良き理解者でもあります。日本古来の金継ぎをベースとし、海外で日本の美意識をリスペクトしつつ発展した現代金継ぎにアートの視点も加え、敷居を低くかつ、やってみたくなるワークショップに昇華してくれました。 また日本という地で「現代金継ぎ」を行うことは、今日本人が忘れかけていた想いや精神を呼び覚ますようにも感じます。 是非集中して作業することによるメディテーションにも似た心地よさを、このワークショップに参加して頂き感じてください。

※当店の現代金継ぎは、CREA/Meのコバヤシタカシ氏により監修指導して頂き実施しております。

ワークショップ詳細


小学生対象のワークショップ風景

参加費: 5,500円(税込)(こちらは金継ぎワークショップオープン記念の特別価格です)
所要時間:120〜180分程度(乾燥時間含む)
開催場所:宮川徳三郎商店(ご希望により出張も可)
要予約

※持参して頂く割れ、もしくは欠けた器は3枚まででお願い致します。
ご持参して頂いた器によって、作業工程は多少変化いたします。そのため乾燥の時間が前後し、後日受け取りの可能性もございますので、ご了承ください。
屋内外問わず、出張ワークショップも承っております。

金継ぎギャラリー


ご予約・お問い合わせ


主催:宮川徳三郎商店
Email:mail@toku36.com
Tel:090-1223-0936
URL:https://toku36.com